名誉主宰 茨木和生 刊行物

みなみ
茨木和生第十六句集
発行:2022年3月20日
出版社:朔出版
四六判上製カバー装 2句組 
頁数: 130ページ
定価: 2860円

装釘……奥村靫正/TSTJ
青空は動かざるもの山桜
独り食ふことにも慣れて泥鰌汁
沖遠くまで台風の濁りかな

恵(めぐ
茨木和生第十五句集
発行:2020年5月30日
出版社:本阿弥書店(平成・令和の100人叢書75)
四六判上製カバー装 2句組 
頁数: 134ページ
定価: 2860円

装釘……花山周子
歯固にこは陳(ひ)ねものの猪の肉
山桜汚れ薬缶に酒温め
泳がせてみれば泳ぎて兜虫

潤(じゅん)
茨木和生第十四句集
発行:2018年10月28日
出版社:邑書林
四六判上製カバー装 2句組
頁数: 171ページ
定価: 3080円

装画=茨木多佳子
題箋=茨木和生
鹿尾菜刈る頃十鮑を思ひ出す
毒流し誘ふ輩もゐずなりし
妻と来しことのある野に青き踏む

右城暮石の百句
茨木和生
発行:2017年11月10日
出版社:ふらんす堂
新書判並製カバー装
頁数: 220ページ
定価: 1650円
装釘……和兎

100句選に250字内外の鑑賞を附す。
巻末に暮石略歴(「右城暮石を語る」)を附す。
一例(鑑賞文は100字に留める)
薬莢の笛猟犬を呼び戻す 『虻峠』(昭和五十一年)
   創刊された「運河」に私が入門したころも、暮石は、門下の狩人に誘われて
   雉撃ちや鴨撃ちに出かけていた。使用済みの薬莢を使って高い音を出して、
   自らも猟犬を呼び戻していたらしい。東吉野村に吟行したとき、…………

熊樫(くまかし
茨木和生第十三句集
発行:2016年5月11日
出版社:東京四季出版(歳華シリーズ24)
四六判上製カバー装 2句組
頁数: 167ページ
定価: 3080円

えかげんな時間大和の春ごとは
蝮穴出でて茨木和生句碑
初めから柩置かれて村芝居

季語を生きる
茨木和生
発行:2016年1月11日
出版社:邑書林
A5判並製カバー装
頁数: 224ページ
定価: 2090円

装画……太田加奈
はじめに=俳人と環境問題
暮らしと季語=天日のありがたさ、他34篇
季語を考える=季語を死語とさせない、他8篇
繫がる交わり=連れ―人間中上健次―、他4篇
奥付のあとに「那智の滝源流水資源保全事業基金へのご協力のお願い」3ページを附す

真鳥(まとり
茨木和生第十二句集
発行:2015年8月13日
出版社:角川文化振興財団(角川俳句叢書日本の俳人100)
四六判上製カバー装 2句組
頁数: 199ページ
定価: 2970円

装画……大久保裕文
大袈裟に咲くものあらず山桜
蛇も迂闊われも迂闊や蛇を踏む
年の暮採餌に真鳥飛び来たり

薬喰(くすりぐひ
茨木和生第十一句集
発行:2013年6月20日
出版社:邑書林
四六判上製カバー装 2句組
頁数: 185ページ
定価: 3300円

装画……西村五雲「吉野の桜」
蛸壺の入りし海鼠の不覚かな
常温の切れのよき酒靑々忌
月読のひかり氷室の桜咲く

山椒魚(さんせううお)
茨木和生第十句集
発行:2010年3月21日
出版社:角川書店(平成俳句叢書18)
四六判上製カバー装 2句組
頁数: 203ページ
定価: 2933円

杉茸が上がれり一代山にても
小さき岩なれど磐座山桜
摑まへて目摺膾に手頃よと

椣原(しではら
茨木和生第九句集
発行:2007年5月17日
出版社:文學の森
四六判上製カバー装 2句組
頁数: 195ページ
定価: 2933円

歌袋ひくつかせゐて蟇鳴かず
狐火の話もまこと尽くさるる
患へる肝に温石あてにけり

畳薦(たたみこも)
茨木和生第八句集
発行:2006年8月19日
出版社:角川書店
四六判並製カバー装 2句組
頁数: 181ページ
定価: 3080円

力湧く土佐の元気な蛇見れば
青空を飛び出して来て春の滝
悪食の骨の強さよ岩魚酒

季語の現場
茨木和生
発行:2005年1月11日
出版社:富士見書房
四六判上製カバー装
頁数: 287ページ
定価: 2640円
装釘……熊谷博人

新年=藁盒子 おんごろ 御燈祭 他8篇
春=春ごと 雛荒し 大原志 他13篇
夏=どっこいしょ 渡り蝮 虫送り 他18篇
秋=川地蔵 はまつばき 焼帛と狼 他9篇
冬=藪養生 鯉あげ 「ご」と「うに」 他17篇

季語別 茨木和生句集
茨木和生
発行:2003年10月8日
出版社:ふらんす堂(季語別句集シリーズ7)
四六判並製カバー装 13句組
頁数: 269ページ
定価: 2860円

『木の國』から『往馬』まて7句集全句収録。
珍しい季語の句を抜く
尻踏んであるズック靴西ようず(春)

五月蠅なす神々の国日本は(夏)
蚊だやしの地渋崩して泳ぎけり(夏)
腰に笛差して来てをる鎌祝(秋)
焼帛に焼酎吹いてゆきにけり(秋)
宝塚劇場マフの忘れ物(冬)
粗壁のぶよぶよとせる雑候寝かな(冬)
懸の魚烏賊は開いてありにけり(新年)
芋馬は乾き黴びゐず生身供(新年)

俳句上達講座=多作こそ飛躍への力
茨木和生
発行:2002年11月30日
出版社:朝日新聞社
四六判上製カバー装
頁数: 231ページ
定価: 2640円

吟行に出て多作の訓練を ひとつの季語を深く追う 伝統を負う季語への挑戦 他18章

往馬(いこま)
茨木和生第七句集
発行:2001年6月21日
出版社:ふらんす堂(現代俳句12人集2)
四六判上製カバー装 2句組
頁数: 197ページ
定価: 2860円

吊られたる猪の乳首の育ちゐず
どれかひとつはこのわたの握り飯
山拓きたる学校にをどりけり

文庫版木の國
茨木和生
発行:1998年6月25日
出版社:邑書林(邑書林句集文庫I4-1)

A6判並製カバー装 7句組
頁数: 111ページ
定価: 990円

解説=岩城久治
装画=葛飾北斎「北斎漫画」より

倭(やまと
茨木和生第六句集
発行:1998年3月3日
出版社:角川書店(今日の俳句叢書6)
四六判上製函入り 

2句組
頁数: 183ページ
定価: 2989円

装釘……伊藤鑛治
土佐一の宮の深空に囀れり 
山にをり十一月の望の夜の
熊撃のはにかんでゐる春炉かな

茨木和生
茨木和生
発行:1998年10月20日
出版社:花神社(花神現代俳句28)
四六判並製カバー装
頁数: 167ページ
定価: 2200円

『木の國』抄、以下、第六句集『倭』までの各抄録
解説=宇多喜代子「現場のエネルギー」(書き下ろし)
略年譜
初句索引・季題別索引を附す

俳句入門 初心者のために
茨木和生
発行:1997年11月20日
出版社:朝日新聞社
四六判上製カバー装
頁数: 191ページ
定価: 2200円
装釘=伊藤鑛治 本文イラスト=田中里枝
(カバーに著者名ローマ字表記「Ibaragi」とあるのは、誤植。「Ibaraki」である)

私の作句はじめ
いろいろの俳句
季語は俳句のいのち
など、10章

のめ
茨木和生
発行:1997年6月10日
出版社:蝸牛社(俳句・俳景7)
四六変形判
頁数: 74ページ
定価: 1540円

テーマ別5句の短文 見開き1篇×33篇
「のめ」のテーマは、
蕗の薹・のめ・牡丹鍋などの季語 23篇
天好園・丁字屋など好みの場 5篇
青々忌・田本十鮑など人物 5篇
であった。

西の季語物語
茨木和生
発行:1996年5月15日
出版社:角川書店
四六判並製カバー装
頁数: 237ページ
定価: 2349円

装画……西行物語絵巻より

Ⅰ 西の季語物語=伊勢海老 おんごろ 水口つぁん 他40篇

2 季語の背景=土を誇る 余花を仰ぐ 他16篇

3 好きな吟行地=花の寺 大山崎町 他7篇

4 中上健次・右城暮石=見る目・聞く耳 他4篇

松瀬靑々
茨木和生
発行:1994年2月20日
出版社:蝸牛社(蝸牛俳句文庫10)
四六変形判
頁数: 173ページ

300句選(総ルビ)+各々130字前後の解説
例一句
李白来ば山に笋掘らんもの (りはくこばやまにたけのこほらんもの)
同(句集『松苗 夏』昭和十三年刊=制作者註)所収。昭和五年作。後に〈寒山が友ほしく来しけさの秋〉とも詠んでいる。靑々は李白も寒山も訪れて来てくれることを待つのである。〈卯飲すまゝ竹の子を掘らせける〉という句もあるが、李白とならば筍を掘り、朝酒を交わしたいと思うのである。(笋・夏)

三輪崎(みわさき)
茨木和生第五句集
発行:1993年5月8日
出版社:熊野大学出版局(牟婁叢書)
B6判並製カバー装 2句組
頁数: 151ページ
定価: 1602円

装釘写真=三輪崎鈴島
熊野灘見ようよ春の焚火して
朴の花水まぶしみてをみなごと
父よりも祖父に親しみ柿ばくち

茨木和生句集
茨木和生
発行:1992年12月21日
出版社:ふらんす堂(現代俳句文庫6)
四六判並製ビニールカバー装
頁数: 106ページ
定価: 1281円

『木の國』から『丹生』まで四句集の抄録及び、未刊句集『三輪崎』『倭』の未定稿

エッセイ「右城暮石」「花筏」

解説=辻田克巳「和生管見」

丹生(にう)
茨木和生第四句集
発行:1991年11月30日
出版社:富士見書房(「俳句研究」句集シリーズ第Ⅱ期 2)
四六判上製貼函入
頁数: 183ページ
定価: 2860円

一行に蝮の注意繰り返す
丹生ならばこそ水引の紅も
竹串に火の付いて出し鹿の肉

野迫川(のせがわ
茨木和生第三句集
発行:1988年7月20日
出版社:禽獣舎
B6判上製函入り 

2句組
頁数: 192ページ
定価: 2750円

献詞=遠つ国、異つ国に霊遊ぶ父に捧ぐ
帯=右城暮石「共鳴作品の中より」25句
先頭車のみ道知れる螢狩
大寒の樹々本腰を入れて立つ
ミス卑弥呼準ミス卑弥呼桜咲く

茨木和生集
茨木和生
発行:1988年1月25日
出版社:社団法人俳人協会(自註現代俳句シリーズ・Ⅴ期37)
新書判変形並製カバー装
頁数: 157ページ
定価: 1320円

自選300句(総ルビ)に60字前後の短文を附す。
一例
一湾を揉めり冬浪押し寄せて 昭和五三年作
        熊野灘の沖を低気圧が通過中だった。防波堤を越
        えて波柱が走った。三輪崎の湾は冬浪が揉み合っ
        て、昂ぶっていた。

遠つ川(とつかわ
茨木和生二句集
発行:1984年6月8日
出版社:禽獣舎
B6判上製函入り 

2句組
頁数: 229ページ
定価: 2750円

献詞=遠つ国、異つ国に霊遊ぶ母に捧ぐ
題箋=中上健次
帯文=中上健次「……歴史が降り積もって結局、濁りのない平常な光の射す熊野の霊異と有難さを見たものの句集である。」
西国はおかげ晴なり烏瓜
初獲の鮑磯笛吹き示す
拝みたる位置退きて瀧仰ぐ

木の國(きのくに
茨木和生第一句集
発行:1979年12月10日
出版社:飛鳥書房
B6判上製角背函入り 

3句組
頁数: 178ページ
定価: 2530円

自筆題箋
傷舐めて母は全能桃の花
干魚の眼が抜けゐたり熊野灼く
舟虫のびつしり群れて重ならず


主宰 谷口智行 刊行物

谷口智行集
谷口智行
発行:2021年12月5日
出版社:公益社団法人俳人協会(自註現代俳句シリーズ・13期8)
新書判変形並製カバー装
頁数: 155ページ
定価: 1320円

自選300句(総ルビ)に60字前後の短文を附す。

一例

人どつく癖のおかまと今年酒 平成17年作

        熊野市のスナック。大きな掌でバシバシと叩かれながらも、なぜか酒は進む。その結果、〈秋暁の鍵穴をまさぐりてゐる〉となる。

窮鳥のこゑ 熊野、魂の系譜
A5判並製カバー装
頁数: 807ページ
定価: 4400円

装釘……間村俊一
装画……藤岡祐二
1 贅言集
  一 文芸概観、言語表現
      語りかけ 乞食の旅 謹呈句集 他43篇
  二 自然・季語・動植物
      自然と季節 季語関連 その他
  三 文化・風俗・宗教・歴史
      時代ごとの女性のイメージ、その聖と俗 神木と無格社 別れ作り 他21篇
  四 精神・身体・生死・時間
      意識の変容 木々の意思と誘き寄せ 裂け目 他17篇
  五 日常・五感・旅・その他
      無音と音の粒子 夫婦喧嘩 蠅取り紙と鳶 他20篇
  六 人物関連
      永井荷風と落葉 右城暮石 ドナルド・キーンと梅雨 他20篇
2 漫筆集
  俳句随想
      師を仰ぐとは もので詠む 酒と俳句 他16篇
3 小考集
  日本 国名のことなど
  明治百五十年
  昭和・平成・令和
      改元 祭と食 図書館 他27篇
  スペイン風邪
      文豪たちのスペイン風邪 新宮におけるスペイン風邪
4 詞華集
  諸家作品鑑賞
5 四季逍遥
      一月 二月 三月 他12篇
6 論考
  東日本大震災考
      その時、俳人たちは 高野ムツオ著『片翅』より 鎮魂
  災害考
      心にいつも五七五 ある歌人のこと 神さまの大やけど わが国の災害史より
  俳句から読み解く「少年」の発達心理
  田んぼ考
      木の実から米への変遷、水田生態系のこと 他3篇
  森林考
  茨木和生小論 
      大らかな根っこ 義を見てせざるは… リアリティーの着地点 他8篇
  平松小いとゞ小論

平松小いとゞ全集
谷口智行 編著
発行:2020年12月20日
出版社:邑書林
四六判上製カバー装 
頁数:255ページ
定価:3080円

満27歳で戦没した新宮高校の先輩で「ホトトギス」俳人である平松小いとゞの生涯全847句及び主要エッセイを採録。

解説=谷口智行「小いとゞ幻想」24ページ

   また、「平松小いとゞ略年譜」を編む。

編集協力=黄土眠兎、森奈良好

装画=藤岡祐二「熱い青」

星糞ほしくそ
谷口智行第三句集
発行:2019年12月20日
出版社:邑書林
四六判上製カバー装 2句組
頁数:177ページ
定価:3080円

表見返し……藤岡祐二「熊野灘朝焼」
裏見返し……藤岡祐二「大杉」

帯裏=共鳴十句……茨木和生
酒クラヒ寝ルと記せり初日記
神涼し紀のわたつみのやまつみの
神ときに草をよそほふ冬の月
かつて火は鑽り出せしもの福沸
ふんだんに星糞浴びて秋津島

熊野概論 熊野、魂の系譜Ⅱ
谷口智行
発行:2018年8月30日
出版社:書肆アルス
A5判並製カバー装
頁数: 307ページ
定価: 3080円

装釘……間村俊一
装画……藤岡祐二
1 宗教的見地から
    神仏習合と廃仏毀釈 室古と阿古師 懸造 他10篇
2 戦いと鎮魂の見地から
    満蒙開拓団 鎮魂 赤木城哀史
3 人物的見地から
    佐藤春夫 熊野の虚子句碑 中上健次と俳句 他6篇
4 文化・風俗的見地から
    妖怪 浦島子と龍宮 蓬萊 他5篇
5 土俗的見地から
    巨樹 石の心 かもしかの糞 他5篇

熊野、魂の系譜 歌びとたちに描かれた熊野
谷口智行
発行:2014年2月10日
出版社:書肆アルス
A5判並製小口折装巻函入り
頁数: 323ページ
定価: 3300円

装釘……間村俊一
装画……藤岡祐二
1 総論 熊野をめぐる文学
2 列伝 それぞれの熊野
      前 登志夫 釋迢空 三島由紀夫 他13篇
3 熊野三題
      はまゆう考 たちばな考 熊野の舟考
4 作家論
      故郷喪失者(デラシネ)論 立原道造論 中上健次論

日の乱舞 物語の闇
谷口智行
発行:2010年12月10日
出版社:邑書林
四六判上製カバー装
頁数: 251ページ
定価: 1676円

題箋……中上健次
装画……藤岡祐二
一、かの夏の日の 熊野の暮らし(その一)
    鵯釣り爺さん 土伝の山 猟の周辺 他10篇
二、今日も更けゆく 熊野の暮らし(その二)
    狼煙場 木挽き 湊の車 他6篇
三、うしお満ち満つ 熊野の民俗と伝承
    鬼の浦々 熊野列石 髑髏の舌 他13篇
四、とどろ潮鳴る 熊野の人と歴史
    写真家・田本研造 矢の川峠 熊野大正リベラル 他8篇
五、紀のわたつみのやまつみの 熊野の自然
    ちきゅう 魚曼荼羅 森を歩けば 他7篇
「熊野の詠う」85句併載

媚薬(びやく)
谷口智行第二句集
発行:2007年5月15日
出版社:邑書林
四六判上製カバー装
頁数: 153ページ
定価: 2970円

帯文=茨木和生
栞=宇多喜代子・片山由美子・三村純也
目薬も媚薬も冷蔵庫にしまふ
滝壷を持たず千古を轟けり
死者の辺へ十薬煮立てゐるかをり
独活芽嚙む沖のとゐ波誉めながら
十二月ひそかに鳶の餌付けして

藁嬶(わらかか
谷口智行第一句集
発行:2004年6月30日
出版社:邑書林
四六判上製カバー装
頁数: 217ページ
定価: 2970円
装画……今村由男「impasse」

序=茨木和生
指を嗅ぐ少年蝶を放ちしか
新宮をくるぐる回り健次の忌
身じろきもせさる藁嬶初神楽
山桜はなればなれに暮れてをり
夜濯の母を攫ひに父来るな


同人 刊行物

恵方道
藤田駒代 第一句集

発行:2022年4月15日
出版社:ふらんす堂
四六判並製カバー装                          

頁数:208ページ
定価: 2750円

藻濁りの中より金魚浮き来たる
クリオネに透ける潮色春浅し
干店に牡丹鍋出ておん祭

桜狩
鈴木玲子 第一句集

発行:2022年2月14日
出版社:邑書林
四六判上製カバー装              

発行:2022年2月14日
出版社:邑書林
四六判上製カバー装              

頁数:208ページ
定価: 2750円

地に触るるまで淡雪の華やげり
命継ぐ樹皮一枚の盆梅も
十二臼搗きしは昔餅配

大和路ぶらり—季語の現場を歩く
西川徳蔵エッセイ集            

発行:2021年11月24日
私家版
四六判並製カバー装
頁数:278ページ

定価記載なし

表紙装画=著者「飛鳥八釣の里春景」
歌誌「縄葛(つなね)」に創刊以来寄稿してきたエッセイを
四季別、春夏秋冬各15編に再編収録、
各編にスケッチおよび自身の俳句を添える。
跋……間鍋三和子(「縄葛)」主宰)
章扉にカラーの挿絵を付す。

水恋鳥
堀瞳子第三句集

発行:2021年11月1日
出版社:朔出版
四六判並製カバー装              

頁数:176ページ
定価: 2750円

暮石の森にひねもす水恋鳥
タンカーの沖はとゐ浪夏の果
星の入東風鶏は爪たてて

Goldfish’s Sigh
Naho  Sugita(杉田菜穂)英訳句集
翻訳 Yasuhiro Kamimura
発行:2021年
出版社:Red Moon Press
新書変形判(108×165mm)ペーパーブック装
頁数: 180ページ
定価: 15ドル

装画 小原古邨(祥邨)「金魚」
文机の梅一輪の置きどころ
on the writing desk
wondering where to place
a single plum flower

一切を束ねて滝の音なりけり
binding up everything
the waterfall
isreverberating

やんぬるかな 赤
工藤泰子俳句随想集
発行:2020年9月23日
私家版
A5判並製カバー装
頁数: 288ページ
定価: 非売品

序句……佐藤宗生 
序「感性と言葉のマシンガン」……花房柊林
 「『やんぬるかな』連載100回おめでとう 1〜52」……古川澄子

やんぬるかな 青
工藤泰子俳句随想集
発行:2020年9月23日
私家版
A5判並製カバー装
頁数: 320ページ
定価: 非売品

序句……佐藤宗生
序「百のつぎは百一」……土屋鋭喜
 「『やんぬるかな』連載100回おめでとう 53〜102」……古川澄子
目次より
 東京特許許可局 却下
 芭蕉は近し、一茶は嬉し
 岡山弁で桃太郎
 宇宙人を見つけよう
 機関車の雄叫び

歩く
安田徳子第一句集
発行:2020年8月31日
出版社:ふらんす堂
四六並製判カバー装
頁数: 189ページ
定価: 2860円

跋……中村雅樹
流木を波の引きずる神の留守
望の夜の雲はなやいで通りけり
二上山を花の山より見てゐたる

出会い
池田緑人第一句集
発行:2020年7月7日
出版社:文学の森(令和俳人叢書)
四六判上製カバー装
頁数: 199ページ
定価: 2970円

岳道は信仰の道桐の花
声もずぶ濡れ噴水に遊ぶ子ら
杜の上に天日ひとつ初神楽

蕗の薹
塩見道子第二句集
発行:2020年6月17日
出版社:多島海社(多島海文庫4)
A6判並製カバー装
頁数: 120ページ
定価: 1650円

蕗の薹離村止むなきことなれど
裏山に雉のひと声大原志
橡餅を二つ返事に搗きくるる

二上山
西川徳蔵第一句集
発行:2020年6月10日
出版社:東京四季出版
四六判上製カバー装
頁数: 207ページ
定価: 2970円

序……茨木和生
ポケットにどんぐりがあり出勤す
二上山大きく見えて青田風
ひよこひよこと手繰られてくる烏瓜

花筺はながたみ
山口素基第四句集
発行:2019年10月25日
出版社:角川書店
四六判上製カバー装
頁数: 195ページ
定価: 2970円

あれば鶯のきて鳴きにけり
絶頂といふべき刻の花吹雪
風花や吉野の奥の葬の銅鑼

白鳥座
小林青波第一句集
発行:2019年9月8日
出版社:文学の森
四六版上製カバー装
頁数: 221ページ
定価: 2933円

序……茨木和生
白鳥座能褒野の天に懸りたり
鮑海女舟より島の宮拝む
共に灼け誓子波津女の墓並ぶ

初桜
岡田幸子第一句集
発行:2019年8月24日
出版社:ふらんす堂
四六判並製小口折装
頁数: 175ページ
定価: 2970円

烏瓜泣いてしまへば楽なのに
蝌蚪どれも一人前の泳ぎせり
動かせず素足見られてゐるゆゑに

黄槿(はまぼう
上野山明子第一句集
2019年8月24日
発行:2018年8月30日
出版社:ふらんす堂
四六判上製カバー装
頁数: 213ページ
定価: 2970円

序……茨木和生
竜宮と学舎を称へ雲の峰
折鶴に息を吹く穴夏来る
健次忌の河口や砂嘴の切れてゐて