主宰 谷口智行

谷口智行 たにぐち ともゆき

昭和33年9月20日、京都生まれ。2歳から和歌山県新宮市に育つ。

新宮高校を経て関西医科大学卒業。

平成5年、両親の出身地である三重県南牟婁郡御浜町阿田和にて、外科内科医院「谷口クリニック」開業。

 同年、中上健次主宰熊野大学の俳句部に入会した縁で、

平成7年、 茨木和生に師事。 「運河」に入会。

平成11年、「運河賞」、

平成12年、「深吉野賞」選者特別賞(宇多喜代子選)、

平成16年、「朝日俳句新人賞」準賞をそれぞれ受賞。

 同年、 三重文化賞奨励賞受賞。

平成24年、「運河」編集長。

平成30年、「運河」副主宰を兼任。

令和4年、茨木和生より「運河」主宰を継承。

著書は『藁嬶』のほか、句集『媚薬』、『星糞』、

エッセイ集『日の乱舞 物語の闇』、

評論集『熊野、魂の系譜 歌びとたちに描かれた熊野』『熊野概論 熊野、魂の系譜Ⅱ』『窮鳥のこゑ 熊野、魂の系譜Ⅲ』、

共著『女性俳句の世界 第五巻』『俳コレ』。

編著に『平松小いとゞ全集』がある。

現在、俳人協会会員・日本文藝家協会会員・大阪俳人クラブ会員・日本現代詩歌文学館振興会評議員、同人誌「里」同人。

紀南医師会会長(令和4年6月より)、認知症サポート医、地域防災医療コーディネーター、医学博士。

智行代表句

那智滝といふ大いなる飾かな
山桜はなればなれに暮れてをり
神涼し紀のやまつみのわたつみの
立泳ぎして見る夕日夏休
新宮をぐるぐる回り健次の忌
ふんだんに星糞浴びて秋津島
長き夜の夢にふることぶみのこと
縫へといふ猟犬の腹裂けたるを
虎河豚の皃料理屋のごみ溜の
かもしかの糞の両端尖りをり