HOMEニュース 運河の俳句3月号より 2022年2月25日 ニュース 運河の俳句 谷口 智行寒のいかづち初日出づ潮ふくらむきはみより木々の秀は神の依代むつび月初電話天麩羅揚ぐる音聞こゆしたたかに寒鰤を獲て帰りくる師を思へば寒のいかづち一つ鳴る杜ふかくゆらげる灯し紀元節韓のひと芹葉黄蓮掘りゐたり梅探る木雫止むを見はからひ山賤のひだるくあらば春動く峰入の尾根より風の吹きくだる 癒えし眼に億光年の冬の星 芳野 正王九絵鍋を囲める至福やうやうに 藤 勢津子落葉しぐれ光悦垣の内と外 浅井 陽子三々五々鴨散る撒餌尽きたれば 田邉 富子見たやうな見てないやうな稲の花 広田 祝世シンデレラ城に棲みたる虎落笛 山内 節子一夜さの養ひとする玉子酒 井上 綾子船過ぐるたびに騒だち冬の鳥 堀 瞳子裸木といふ明るさを歩きたり 吉川美登里じゃんけんのあひこが続く雪催 上野山明子能褒野翔け凩海へ吹き降ろす 小林 青波去年今年誓子の弟子で押し通す 佐藤宏之助 鴨の列天使の梯子よぎりけり 岸本 眞智子澄む秋の近江は湖国水匂ふ 池田 緑人 姑の苦労知らずの日向ぼこ 服部 美佐子鴨啼いて湖北しぐれといふ日かな 安田 徳子日差ふくよか観音堂の腰障子 藤田 駒代むささびの食み跡残すまつぼくり 山中千恵子口開けて埴輪めきたる冬木の洞 黄土 眠兎山鯨有ると墨書の山の小屋 竹村 和成 松瀨靑々のこと 右城暮石 運河1月号より転載アップロード(PDF)しました。 運河2月号より 暮石インタビュー「関西俳壇と松瀬靑々」